アメリカノースウエスト低影響開発レポート2009

オレゴンコンベンションセンター

オレゴン州編

ワシントン州シアトル市からフリーウエイ I-5にのり時速80マイルで走ること
約2時間でオレゴン州ポートランド市に着く。この街はノースウエスト地方第2の都市でバラの街としても有名だが、最近では環境に優しい街、全米No1としても知られている。ここでは行政、企業、民間が低影響開発に取り組んでいて公共施設から個人規模のものまで数多くの物件が見られる。今回Willamett River 西側ダウンタウンと東側リバーイーストを視察してきました。

ポートランドダウンタウン

ポートランドダウンタウン
ブロードウエイ

ビルの上に木製貯水タンクが見える。日本では見ない光景だ。街のいたるところにL.I.D物件が点在している。L.I.DとLEEDの組み合わせと現代美術のコラボレーション。一度訪れていただきたいものです。

左上:プラットホームと呼ばれる通り。昔ここは貨物運搬の倉庫があった場所で道路両側の店は当時の物をリホームしているせいかフロアが一段高い
場所にありロフトの様な作りになっている。
中:ダウンタウン再開発のときに古いビルの柱をそのまま残しオブジェとしている。
右上:レメデーションの中に現代美術のオブジェを配した様子。ダウンタウン
にはこのような場所が随所に見られた。

ダウンタウン北側
ターナースプリングスパーク

写真奥の団地の雨水を集め
浄化してwillmette Riverへ流す公園。ここでも植物によるバイオレメデーションが使われている。

左上:プラットホームで廃棄処分となったレールをリサイクルしてフェンスにしている。
横からみるとウエーブしている。 中:レールの間には模様を描いた板ガラスがはめ込ん
でありちょっとしたアートになっている。
右上:植生は美観より機能重視のせいか、荒れた感じがするのだがここでも水質浄化作用
の大きいものを植栽している。イグサ、ガマなどはちょっとした驚きを感じた。

ダウンタウン
エコツーリスト 

昔の倉庫をリホームして作られた
モール。オーガニックカフェやアウトドアウエアの店が中にある。
外側の古いレンガ壁を残し中は駐車場とモールになっている。駐車場の周りは低湿地を使った緑地帯になっている。LEEDゴールドメダル認定

左上:エコツーリストのサイン 中:レンガ壁の裏側は補強のためにH鋼で突っ張りをしてある。
右上:駐車場まわりの低湿地。うっそうと木が生い茂っている。

左上:レンガ壁内よりモールを望む 中:モール内部は昔の柱、梁、床板をそのまま使用している
右上:LEEDゴールドメダルのサイン

ダウンタウン
店舗前のレメデーション

縦樋の水をプランターに直接流し込み灌水、浄化する。
錆鉄のプランターとフラットバーの壁面緑化が面白い。

左上:プランターの中はイグサを植えている。 中:壁面緑化。ムベ 右上:ジャスミン

隣にランドスケープオフィスがありスクラップで作ったオブジェを販売していた。デザイナーが
いたので話を聞き、写真を撮らせてもらった。左上:ふくろう 中:ガスボンベを切断してつくったチャイム
右上:スコップで作ったオブジェ。木をイメージしたものかと勝手に解釈。

ダウンタウン
エコツーリスト隣にあるマンション

雨水が縦樋からレメデーションに流れる様子を
アートとして表現した面白いマンション。
日本人ならここまでやることは無いだろうが
環境に貢献していると言うことを大々的にアピールしている。LEEDシルバーメダル認定
縦樋からカスケード状に雨水が流れる。
そしてレメデーションを灌水浄化する。
アメリカではこういった取り組みをするマンション
や団地の資産価値が上がり、販売開始すぐ
完売になる。

上:雨水流入口の様子。GCPはフッキソウ

ダウンタウン東側
オレゴン大学

壁面緑化。意図して作られたものか自然にできた
ものかは判らないがここまでなると室内の温度は
かなり涼しくなる。

上:キャンパス内のレメデーション。ここでもゼリスケーププランツが植栽されている。
歩道の勾配はすべて植栽スペースに傾いている。

左上:1段たかくなっている植栽スペースにススキが植栽されている
右上:キャンパス内の掲示板は草屋根で出来ている。

ダウンタウン東
オレゴン大の隣マンション

ここはストームウオータープランター
と言うレメデーションを使っている。
植栽スペースがGLよりかなり低く
縦樋からの雨水が流れ込むのだが
一時貯留の能力が大きい作りになっている。LEEDシルバーメダル認定

上:縦樋の雨水がプランターに流れる水路。この流れを見せることをウオーターチャネルと呼んでいる

上:ストームウオータープランターの様子。ここでも機能優先の植栽なのだろう。


ポートランドリバーイースト

視察のもう一つのめだま
オレゴンコンベンションセンター

周囲は低影響開発でレメデーションの
素晴らしい物件。一周するだけでもかなり
の時間を要する。

左上:オレゴン州の主な産業は木材。そのためかセンター前に巨木の輪切りを並べている。
実はこれプランターになっていて上に針葉樹が植栽されている。時間がくるとミストを噴射して
夏の暑い昼間には涼しくてありがたい。
中・右上:地盤の勾配にあわせて階段状の植栽スペースになっている。水は上から順に灌水浄化しながら
Willamette Riverへ流れる。

上:コンベンションセンターメインのレメデーション レインガーデンのサイン

A:降雨時縦樋から雨水の流れる様子。D:レメデーションを雨水が流れる様子
G:降雨時の植物の様子

左上から順に雨水が流れていく。ルーフガーデン→縦樋→低湿地→オーバフロー枡→Willamette Rver

雨水が流入するGL最高部

ここでも六方石の石積みが素晴らしい
植栽はイトススキ、カレクス、フェスツカ
ヤナギ、ハマナス、イグサetc
写真右上に見える銀色の構造物は
縦樋からのシュート
 

上:低湿地の様子。六方石の石組みと歩道側エッジは錆鉄板えを使っている。
低湿地の底は流水で侵食されないようにに川石を敷き並べてある。

スーパーマーケットのレメデーション

郊外型スーパーマーケットの駐車場は巨大である。
場内の排気ガスで汚染された水を低湿地で。浄化する

左は店舗屋根で集めた雨水をシャワー状の縦樋で
鉄のオブジェの降り注ぐユーモラスなもの
その下はお馴染みの低湿地を使ったレメデーション
になっている。

左上:ストームウオーター スウォレス アンド プランターのサイン。意味は豪雨を飲み込むプランター
中・右上:駐車場の低湿地の様子

スモールオフィスのレメデーション

小さな物件だが、個人レベルでここまで
やれればたいした者だと思う。強調された
縦樋と水受けがシンプルでおしゃれなL.I.Dと言ったところ
だろか。

左上:雨水流入口。残念な事に笹の落葉で満タンになっていた。
中・右上:オフィスに続くパース。入り口のバリケード状の衝立が可愛らしい。

リバーイースト Willamette Rivers傍の
モール駐車場

古い工場を再開発で取り壊し、駐車場
とした。工場のコンクリート壁を衝立状に
ならべオブジェとして使用している。
駐車場の雨水は低湿地を通り川へ流れる。

左から順に雨水が流れていく。縦樋→レメデーション→オーバーフロー枡

左上:L.I.Dのサイン 中:周辺道路からの雨水流入口 右上:レメデーションの中のオブジェ

左上:駐車場と歩道の間。 中:縦樋の両側を古いコンクリートの基礎で囲みオブジェとした様子。
右上:低湿地のなかの流水速度を落とすために古いコンクリートの基礎で仕切っている。

低影響開発レポート まとめは近日更新します。
しばらくお待ちください。